[発寒] 1月お誕生会~『食』の大切さ~お客様のお好きなお寿司のご提供など
  • あさひの家発寒
2024.01.31

認知症の方が共同(1,2階各階9名)でお住まいなっている「グループホームあさひの家 発寒」です。

 

1月吉日、お客様の誕生会を行いました。

当ホームでは、お客様個々人の嗜好に、出来るだけ沿った食事提供を行っていますが、このたびのお誕生会では、誕生日の主役であるお客様が、とてもお好きな「お寿司🍣」を職員が握って、皆様にご提供しました。ご本人様にも、皆様にも喜んでいただきました。

 

 

写真のメニューは、🍣お寿司の握り(各種刺身ネタのほか、ローストビーフなど)に、うな玉の巻き寿司、あさりのお吸い物、食用菊と生麩で彩りを添えた里芋団子、銀粉散らしの黒豆、フラワーベリーゼリー(レアチーズケーキババロアとサイダーゼリーを基礎に使い、いちごとブルーベリー、食用花を込めて、見た目にも配意したもの)です。全て、職員の手作りです。

 

しかし、このお寿司メニュー、これだけではなく、職員が、お誕生日の主役の方のために考えたオーダーメイドなのです。
その方の嚥下機能低下や、義歯が合わなくなった状態、認知症状の進行があることを考慮し、以前から作っていた一口サイズの手毬寿司を超えた、写真にありますマイクロお寿司の握りに至りました。それが以下の写真です。

 

 

その方の食事介助を長く行ってきた現場職員が、「ムース食がダメでも、固形物を受け付けなくても、お好きなお寿司で、このサイズなら、見た目でも、ご本人様の目でお寿司と認識できて、ネタの味を感じつつ、食べてくれるのでは?」との案を出して、握ってくれたものです。(ほかの皆様に握ったものとの大きさの違いわかりますでしょうか。これは有名なお寿司屋さんにもマネできない、グループホームあさひの家発寒だからこその発想と思います。)

 

結果は、大成功!!🍣
最近は、食事で、刻みやムース食など出来る限り工夫しても、ほとんど受け付けられない状態でしたが、職員が握ったこの手毬寿司ならぬ、マイクロお寿司には、

『マ~グロが~食べ~たいっ!!』

と久しぶりに大きな声を自ら出して、おかわりまで希望されるくらいでした。有難いことで、面会のご家族様も喜んでおられました。(主治医様からも、嚥下機能低下のあるお客様に、こういう『食』の楽しみ方を試してもらえる環境は、グループホームあさひの家発寒ならではであり、とても素晴らしい、との評価を頂きました。)

 

こちらのお客様の場合、ほかのメニューは、工夫しても、なかなか嚥下には至りませんでしたが、人にとっての『食』の大切さ、食事作りに『心や想い』を込める事の崇高さ、そして、このように『心』をこめられる職員と共にお客様を支えられることの『ご縁』に、心から感謝をする機会をいただきました。

 

皆様、5年以上の長きにわたり、あさひの家発寒を支えていただき、本当にありがとうございます。

 

あさひの家発寒 施設長
以 上