- あさひの家発寒
発寒9条9丁目に開設しております「あさひの家発寒」です。
今回は、あさひの家発寒における、職員の「想い」の込められたお誕生会の料理のご紹介です。
写真は、職員が、一つ一つ心を込めて握ったお寿司?です。
写真の左のお皿と右のお皿で、握りの大きさに違いがあるのが、わかるでしょうか?
左は、通常のお客様への握り、右は、かむ力や、口の開き方、嚥下に、少しずつ支障の出てきた方への小さめの握りです。
右の握りをお出しするには、ご本人様、ご家族様、医療関係者様らの確認を取る、事業所内で検討するなどしながら、行います。
危険性とその価値を総合的に検討して、お寿司がお好きな方の生活のクオリティを落とさないよう出来る限りのケアを行っています。主治医様からも「こういう個別ケアができるのは、グループホームならでは、あさひの家発寒だからこそです。病院でも、他の施設でもできないところも多いかもしれません。」とお話をいただいています。
上の写真のご膳は、皆様、完食頂きました。「すごいね!すごいね!」、「私たちのために、こんなに一生懸命やってくれて、本当にありがたいね。」などとの普段よりも気持ちのこもったお言葉や、料理を見て、それまで「今日は、もう帰りますね…」と言っておられたお客様の帰宅願望(認知症状の一つ)が吹き飛ぶような状況もございました。認知症のお客様への心身へのケアも、もちろん大事ですが、生きる上で欠かせない『食べる』ことへのケアの重要性も再認識させられました。
上のおやつにも、甘いものがお好きなあさひの家発寒の入居者様のため、手作りで、時間と手間をかけました。甘露煮の栗が最下層の水羊羹の上の透明な寒天層に浮いているように見えます。普段の料理で、手の進まない方も含め、皆様、完食です。
現場の職員が『お客様のため』を想い、よくよく考えて、実践してくれたものです。皆様から、「こんな料理を食べられるなら、私も入居したいですね。」などとのお褒めお言葉もいただけております。
このようにお客様に喜んでいただけること、そして、それを実現できる心ある社員があさひの家発寒に多く在籍してくれていることに、いつも感謝しています。こんなに皆様が喜んで頂き、普段、嚥下の関係で、制限のある方も、何の支障もなく、お寿司やおやつを完食頂けることを見るに、「幸せ」や「信頼」という価値を少しでも創出できているのではないかと実感できます。
いつも、あさひの家発寒を支えて下さっているお客様、ご家族様、医療関係者様、取引関係者様、職員ほか、多くの皆様とそのご縁に、改めて心からの感謝を申し上げます。
あさひの家発寒 施設長